「もっと素早く動けるようになってほしい。」
サッカーや野球、バスケットボールなど、スポーツを頑張るお子さんを持つ保護者の方から、このような相談を受けることがあります。
すると、「脚力を鍛えればいい」「もっと走り込みをした方がいい」と考える方も少なくありません。
もちろん筋力や体力は大切です。
しかし、リズスポで子どもたちの動きを見ていると、それだけでは説明できないケースが多くあります。
実際に私が見てきた中では、俊敏性が伸び悩んでいる子ほど、ある共通点があります。
それは上半身に必要以上の力が入っていることです。
一生懸命動こうとしているのに、肩が上がり、腕に力が入り、最初の一歩がワンテンポ遅れてしまう。
そんな子を何人も見てきました。
リズスポでは、「もっと力を入れる」ではなく、「必要な力だけを使える身体づくり」を大切にしています。
子どもの俊敏性を上げたいなら「もっと力を入れる」は本当?
速く動こうとすると、多くの子どもは無意識に全身へ力を入れてしまいます。
「頑張って速く動こう。」
そう思うほど、肩が上がり、腕を強く振り、身体全体が硬くなってしまうことがあります。
しかし、動きを細かく見ると、この力みがブレーキになっていることがあります。
リズスポでは、子どもたちの身体の使い方を観察するとき、「どれだけ力を出しているか」だけではなく、「必要のない力が入っていないか」も確認しています。
実は、力を抜ける子ほど、一歩目や切り返しがスムーズになる場面は少なくありません。
これは「力を抜いてダラダラ動く」という意味ではありません。
必要な瞬間だけ力を使い、それ以外では余計な力を抜く。
その切り替えが、俊敏な動きにつながることがあります。

力みがあるとワンテンポ遅れてしまう理由
TAKA先生として、これまでさまざまな競技をしている子どもたちを見てきました。
その中でも、俊敏性に悩む子には共通していることがあります。
それは、動き出す前から身体が固くなっていることです。
肩や腕に力が入りすぎていると、身体全体がスムーズにつながりにくくなります。
その結果、
・スタートが遅れる
・切り返しが遅れる
・次の動作へ移りにくい
という場面が見られることがあります。
もちろん原因は一つではありません。
ですが、身体の力みを見直すことで、動きやすさにつながる子どもも多くいます。
私自身、まず最初に見るのは「どれだけ力を入れているか」ではなく、「どこに余計な力が入っているか」です。
TAKA先生が実際に行っている「力を抜く」トレーニング
では、リズスポではどのようなトレーニングを行っているのでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、最初から「もっと速く動こう」とは伝えません。
私が大切にしているのは、力が抜けるまで同じ動きを繰り返すことです。
俊敏性を高めたい子ほど、一生懸命動こうとして全身に力が入ってしまうことがあります。
そこでまずは、シンプルなステップや身体の動きを何度も反復しながら、
「今、肩に力が入ってないかな?」
「腕を必要以上に振っていないかな?」
と、自分の身体の状態に気づけるようにしていきます。
最初はぎこちなかった動きも、繰り返していくうちに少しずつ余計な力が抜けていきます。
すると、同じ動きでも身体が軽く動く感覚をつかめる子が増えてきます。
リズスポでは、「速く動く練習」をする前に、「動きやすい身体をつくる練習」を大切にしています。
「最低限の筋肉」で動けるようになると身体は変わる
私が指導の中で意識しているのは、
「最低限の筋肉や関節で動くこと」
です。
もちろん、スポーツでは力を出す場面も必要です。
しかし、最初から100%の力で動き続けることはできません。
必要な場面だけ力を使い、それ以外では余計な力を抜く。
この切り替えができるようになると、
- 一歩目が出やすくなる
- 切り返しがスムーズになる
- 動きが軽く感じられる
- 次の動作へつながりやすくなる
といった変化が見られる子もいます。
実際にリズスポへ通っていた子どもたちの中にも、
以前は動き始めが遅く、方向転換にも時間がかかっていた子が、力みが減ることで動きに余裕が出てきたケースがありました。
もちろん、俊敏性は筋力だけで決まるものではありません。
身体の使い方やタイミング、重心移動など、さまざまな要素が組み合わさっています。
そのためリズスポでは、力を出すことだけではなく、「必要な力だけを使える身体」を目指しています。

俊敏性は筋力だけではなく「身体の使い方」も大切
「俊敏性を上げたい。」
そう考えると、どうしても筋力トレーニングやダッシュ練習を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
ですが、それと同じくらい、
身体を必要以上に力ませず、スムーズに動かせること
も大切な要素です。
リズスポは競技そのものを教える教室ではありません。
リズム感や身体操作、脱力、重心移動、タイミングなど、スポーツや日常動作につながる身体の土台づくりを行っています。
競技練習と並行して身体の使い方を見直すことで、より動きやすさを感じるきっかけになる子もいます。
まとめ
子どもの俊敏性を上げる方法を考えるとき、多くの方は筋力や体力に目が向きます。
しかし、実際には身体の力みが動きを妨げているケースも少なくありません。
必要以上の力を抜き、必要な瞬間だけ力を使えるようになることで、一歩目や切り返しがスムーズになるきっかけになることがあります。
リズスポでは、リズム感や身体操作、脱力、重心移動などを通して、競技練習だけでは気づきにくい身体の使い方を見直しています。
「もっと素早く動けるようになってほしい」
「一歩目が遅いのが気になる」
そんなお悩みがある方は、一度身体の使い方という視点から見直してみるのも一つの方法です。
