
リズスポ 成城店の片岡です。今日は、サッカーをやっている小学生のお子さんを持つ親御さんに、ぜひお伝えしたい話があります。とくに「うちの子、フィジカルが弱くて」と悩んでいる方に読んでほしい内容です。
これまでリズスポで出会ってきたサッカー少年の中には、こんなお子さんが何人もいました。
「うちの子、フィジカルが弱くて…」 「体幹が弱い気がして」 「動きが鈍くて、なかなかレギュラーになれないんです」
親御さんがそうおっしゃる横で、お子さん本人は少し気まずそうにうつむいている。試合中、ボールに向かって走り出すのが一拍遅れる。競り合いになると押し負ける。動きにキレがなく、なんとなく “鈍臭く” 見えてしまう。
そんなお子さんを、僕はリズスポで何人も見てきました。そして、はっきり言えることがあります。
この子たちは、筋肉量が足りないわけじゃありません。「フィジカル」「体幹」の本当の意味を、まだ誰も教えてあげていないだけです。
サッカーをする小学生の「強さ=筋肉量」という思い込み
少し踏み込んだことを言わせてください。
「うちの子、体幹が弱くて」「フィジカルで負ける」という言葉を聞いたとき、ほとんどの親御さんが頭に思い浮かべるのはこういうイメージです。
「もっと腹筋をつけなきゃ」 「もっと筋トレを」 「もっと走り込んで、体を大きくしなきゃ」
―― これらの言葉、どれも親の愛情から出ているのは分かります。我が子に活躍してほしい。レギュラーを取らせてあげたい。自信を持ってプレーする姿を見たい。だから、足りないものを足してあげようとする。
でも、現場で何人もの子どもを見てきて、僕は断言できます。
「強さ=筋肉量」という思い込みこそが、サッカー少年から本来の動きを奪っている、一番静かで強い敵です。
実はこれは、国も指摘していることです。文部科学省の答申でも、現代の子どもは体格が向上している一方で
体を思うとおりに動かす能力の低下 が指摘されています。つまり、体が大きいことと、体をうまく使えることは、まったくの別物なのです。
子どもがサッカーを続けていれば、筋力や腹筋の強さは、ある程度は自然と身についていきます。毎週の練習や試合で勝手に育つんです。それなのに「もっと筋トレを」と外から足し算ばかりすると、大事な感覚が育つ前に体が固くなって、かえって動けなくなる ことがあります。
本当のフィジカルとは “どこで力を入れて、どこで抜くか”
では、本当のフィジカルとは何か。本当の体幹の強さとは何か。
僕の答えはこうです。
「どこで力を入れて、どこで抜くか」 ―― この “緩急” の使い方こそが、本当のフィジカルです。
サッカーの試合中、走るときに力みすぎてしまう。切り返しで体が固まる。重心移動がうまくいかない。―― こういう状態だと、必要以上に疲れて、動きも遅く見えてしまいます。これは腹筋が足りないのではなく、 体を “使えていない” という状態です。
逆に、こんな感覚が身についた子は、同じ体格でも「強そう」「動ける」「軸がしっかりしてる」と見られるようになります。
- 必要なときだけ力が入り、それ以外は 脱力できる感覚
- 動きの中で リズムを保ち続ける力
- 体を滑らかに運ぶ 重心移動の精度
- どんな体勢でもブレない 軸の安定感
筋肉量を増やすのではなく、これらの “使い方” が変わるだけで、子どもの動きは別人のように変わります。
「サッカーじゃない動き」が、なぜサッカーに一番効くのか

ここで親御さんから、必ずと言っていいほど出る疑問があります。
「でも、サッカーの練習じゃなくて、それで本当に上手くなるんですか?」 「体幹を鍛えるなら、プランクとか腹筋運動の方がいいんじゃ?」
正直に言います。リズスポで僕がやっているのは、ドリブルでもシュートでも走り込みでも、腹筋運動でもありません。ラダーを使ったジャンプ、片足立ちのバランス、上下バラバラのリズムを刻むステップ ―― 一見、サッカーとは関係なさそうな動きばかりです。
実際、試合中にドリブルしながらジャンプする場面はほとんどありません。ディフェンスで片足立ちすることもない。
それなのに、なぜ効くのか。
理由は、 これらの動きが “重心移動のコツ” を体に教えてくれる からです。
ラダーで片足、両足、スイッチを繰り返すうちに、子どもの体は「重心をどこに置けば次の動きに最速で繋がるか」を覚えていきます。そして、 そのすべての動きの中心軸として、自然と体幹が使われる ようになる。一度この感覚が入ると、 サッカーのどんな体勢からでも、思いのままに踏み込めて、思いのままに戻れる ようになります。
これが、ディフェンスの一歩目の速さに直結し、攻撃時の切り返しに直結し、当たり負けしない強さに直結します。
「サッカーの動きを練習する」のでも「腹筋を鍛える」のでもなく、 「サッカーで使える身体の使い方を作る」 ―― これがリズスポの考え方です。
1ヶ月で起こる、子どもの中の “魔法”
リズスポに通ってくれているサッカー少年たちを見ていて、ある共通のパターンがあります。
初回のレッスンで、ほとんどの子が手応えを掴みます。 最初はリズムから遅れて、力みが抜けず、ぎこちなく動いていた子が、 コツを掴んだ瞬間から、まるで魔法がかかったように同じ動きを繰り返せる ようになる。
そして1ヶ月ほど、毎週通ってもらった頃から、変化が外にも現れ始めます。
- いつもと違うタイミングで足を動かせるようになり、 ディフェンスでボールを奪えるようになった
- 様々なリズムを一定に保てるようになり、 動きにキレが出てきた
- 力みが抜けて、 重心移動がスムーズになった
- 片足立ちのバランスが良くなり、 軸が安定して、当たり負けしなくなった
ある親御さんから、こんなお声をいただいたことがあります。
「トレーニング内容が、直接的なサッカーの動きでなくても、こんなに効果があるのは凄いです」
そしてお子さん本人も、リズスポを “自分の武器” として捉えるようになります。「他の子がやっていない間に、もっと差をつけたい」 ―― そう言って、家でも復習してくれる子が何人もいます。
僕自身が、競技で痛い思いをした話
最後に、僕自身の話を少しさせてください。
僕はもともと野球をやっていました。あるとき投球で大きなミスをしてしまい、そこから「失敗したくない」という気持ちで無理やり練習を続けました。 でも、その結果、投げる動作そのものが分からなくなる “投球イップス” になってしまったんです。
体が固まる。腕が言うことを聞かない。考えれば考えるほど、自然な動きができなくなる。
あの時の僕に足りなかったもの ―― それは、 「できないことを無理に克服する根性」 ではなく、 「できることを見つけて、自信を積み重ねる経験」 でした。
「自信」が、運動の本当の強さを作る。これが、僕がリズスポで子どもたちと向き合う中で確信したことです。
できた! → 自己肯定感が上がる
↓
もっとやってみたい → 新しい動きに挑戦できる
↓
適応力が広がる → 運動神経が伸びていく
↓
本物のフィジカルが、結果として身につく
この循環が始まると、子どもは勝手に伸びていきます。リズスポでやっているのは、その 最初の “できた!” を、できるだけ早く、できるだけ多く積み重ねる仕組み作り です。
「腹筋を増やせ」という呪文から、お子さんを解放してあげてください
最後にもう一度、お伝えします。
お子さんの “フィジカルが弱い” “体幹が弱い” は、 筋肉量の問題ではありません。
緩急のつけ方、脱力の感覚、重心移動の精度、軸の安定感 ―― これらは、 筋トレでも走り込みでも腹筋運動でも身につかない、別の種類の “身体の使い方” です。そして、これらは教えれば身につきます。才能ではなく、技術です。
リズスポは、サッカー教室ではありません。ドリブルもシュートも走り込みも教えません。僕たちが教えるのは、すべての競技の土台になる “身体の使い方” そのもの です。
だから、リズスポに通っている間も、お子さんはこれまで通りサッカーの練習を続けられます。むしろ、リズスポで身につけた “使い方” が、サッカーの練習効果を何倍にも引き上げます。
もし今、お子さんが「フィジカルで負けている」「体幹が弱い」と感じているなら ―― そして親御さんも「うちの子は体が小さいから仕方ない」と諦めかけているなら ――
どうか、その思い込みが変わるように、一度リズスポに来てみてください。リズムトレーニングで体幹がつき、フィジカルが良くなる ── その変化を、僕たちが一緒にサポートします。
体験レッスンで、お子さんの “あれ、できた” という瞬間に、ぜひ立ち会ってあげてください。その1回の “できた” が、 筋肉量では決して買えない、本物の強さ を、お子さんに渡してくれるはずです。
リズスポ 成城店 / 片岡 リズスポ立ち上げメンバー / プログラム共同開発者。代表・塚田秀隆(HIDE)と共にリズスポを作り上げてきた中心メンバーの一人。サッカー・各種スポーツに取り組む子どもたちのパーソナルレッスンを担当。
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